Blood smell 2
…
…あれは
エリザベスの事があった時
どうしてなのかを聞いたら
修二は言ってくれた
『人間だから。
冴には匂いがある。
鼓動がある。
今みたいに顔を赤くするのが可愛い。
そして
この温かさ…
熱を持たない俺を優しく温めてくれる。』
そう…
彼は…修二は人間の私を
好きになって
愛してくれた
…
…
私はゆっくり
伏せていた瞳をあげて
教皇を見据えた
そして
小さく息を吸う
「お断りします。」
私の言葉はしっかりとその部屋に響いた
…あれは
エリザベスの事があった時
どうしてなのかを聞いたら
修二は言ってくれた
『人間だから。
冴には匂いがある。
鼓動がある。
今みたいに顔を赤くするのが可愛い。
そして
この温かさ…
熱を持たない俺を優しく温めてくれる。』
そう…
彼は…修二は人間の私を
好きになって
愛してくれた
…
…
私はゆっくり
伏せていた瞳をあげて
教皇を見据えた
そして
小さく息を吸う
「お断りします。」
私の言葉はしっかりとその部屋に響いた