魔法学園ユートピア
「だ、誰がそのようなことを…」

「じゃあ、ここに場所を空ける必要はないわよね?」


学園長と亜紀が神宮寺を煽る。


「…!?


え、ええ。

そうですわ、抱きつきたいですわ!


私だって幸大が好きですわ!

抱きつくことに何か文句でもありますの!?」


神宮寺がキレた。

「ほら、学園長も亜紀も離れて。」


「何で私達が…」

亜紀が文句を言う。


「今、神宮寺を煽ったからです。」


「幸大!」

神宮寺が怒鳴る。

「いつまで私を名字で呼びますの!?

名前でお呼びなさいな!」


「…。

呉羽、一応場所を空けたけど?」

怒っていた神宮寺が満面の笑みになる。


「それでいいですわ!」


そう言いながら神宮寺が幸大に抱きついた。


幸大が軽く神宮寺を抱き締めながら神宮寺の両親の方を向く。



「神宮寺さん。


これが俺の選んだ道なんですが、貴方は反対をしますか?」


幸大が訊く。


「本来ならハーレムなどと言う戯れ言を抜かす男に大切な娘を…

と言いたいが、それほどの笑顔を見せられて…反対をできると思うかね?」


「何を偉そうなことを言ってるんですか?

この前、貴方も浮気を…」


「ゴホンッ、ゴホンッ


ここでその話はよさないか。」

「それを許してあげた私に何か買いたいって思わない?」
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