魔法学園ユートピア
「わ、わかった。

何か買ってやろう。」

「買ってやろう?」

「いや、是非、買わせてくれ。」


神宮寺夫妻が夫婦漫才を繰り広げた。


「…呉羽、こういうことだから貴方の好きにしなさい?」


神宮寺の母親が微笑む。

「はい、お母様!」


「岡田先生。

そこの人狼も後のことも我々が全てやります。


本当に迷惑をお掛けしました。」


「いえ、これは俺のハーレムを守ったってだけのことですから。」

「…呉羽を頼みます。

ではこれにて失礼します。」

神宮寺夫妻は仲間を呼び、人狼を連れて姿を消した。






幸大の部屋


「ここに皆が集まるのは久しぶりになるわね。」

学園長が言う。


「お兄さん、お茶です。」

「皆さんもどうぞ。」

奈都と狭山がお茶を入れる。


「シショー!

この御菓子開けていい?」

包装紙に包まれた御菓子を開ける。

「許可する前に開けるなよ。」


「クリスさん、ごみ箱をどうぞ。」


包装紙を綺麗に開けれずビリビリと破くクリスに石動がごみ箱を渡しごみの片付けを手伝う。


「もっと近くにお寄りなさいな。」


神宮寺が幸大の横を陣取る。


「幸大、そろそろ種明かししてくれる?」

神宮寺とは逆サイドで幸大の横を陣取っている亜紀が訊く。
< 122 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop