魔法学園ユートピア
そのままチャイムがなり、授業は終わった。


放課後、寮の前


「身体全体に、魔力を。

こんな感じか。」


幸大は全身に魔力を巡らす。

「さらに、密度を濃くして。


目に少し力を入れて。

目を開ける、と。」


幸大が静かに目を開けた。


「魔力が見える。

他には、人の居場所が解るな。

映像としては見れないか。

もっと、力を入れて、と。



…。

世界がゆっくりに見える。」

幸大の目には回りの世界がゆっくりに見えた。

「よし。」

携帯のアプリからストップウォッチを起動する。


「スタート!」

ボタンを押して走り始める。


学園を一周する。


高速で移動する。

「タイムは?」

携帯のストップウォッチを見る。

「1分ちょいか。

学園ってかなりでかいのに、こんなに早く動けるのか。」



次に幸大は空き缶を並べる。


缶から離れて構える。

「右手に集中して、っと。」

右手に魔力が集まる。


「はっ!」

ドンッ、


空き缶が吹き飛ぶ。


「よっしゃあ。

次は指だ。」

指鉄砲を構える。


「はっ!」

ドンッ、

空き缶が吹き飛ぶ。


「あらあら、もうマスターしたのかしら?」

「学園長、お疲れさまです。」


「精が出るわね。」
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