マイ・シュガーランド



「なっちゃん!!」



名前を呼ばれると同時に後ろから抱き締められた。




…甘い、匂い・・



「・・柘植、さん…?」



ギューっとさらに強く抱き締められたと思ったら、力が緩められ腕を引っ張られる。



強制的に振り返らされ、酷い泣き顔のまま柘植さんと目が合う。




「・・・泣いてたの?」



なにも言えずに俯くと、頭をそっと撫でられ、ゆっくりと抱き締められた。




甘く、落ち着く柘植さんの腕の中。




「…心配で、飛んできちゃった・・」



頭の上から柘植さんの優しい声が落ちてきた。



見上げると、柘植さんの優しい笑顔。




< 118 / 160 >

この作品をシェア

pagetop