マイ・シュガーランド
「なっちゃん!!」
名前を呼ばれると同時に後ろから抱き締められた。
…甘い、匂い・・
「・・柘植、さん…?」
ギューっとさらに強く抱き締められたと思ったら、力が緩められ腕を引っ張られる。
強制的に振り返らされ、酷い泣き顔のまま柘植さんと目が合う。
「・・・泣いてたの?」
なにも言えずに俯くと、頭をそっと撫でられ、ゆっくりと抱き締められた。
甘く、落ち着く柘植さんの腕の中。
「…心配で、飛んできちゃった・・」
頭の上から柘植さんの優しい声が落ちてきた。
見上げると、柘植さんの優しい笑顔。