マイ・シュガーランド




「…柘植さんが、いてくれたから・・

わたしは救われました。



あの日、柘植さんに出会っていなかったら・・・わたし・・・



今日だって、柘植さんがいたから会いにいけたし…

あんな結果になってしまったけれど…ちょっと、スッキリしました。



―――本当に、感謝しても…
しきれないくらい・・です。」




溢れ出す涙は止まることなく、うまく声も出せず、言葉が詰まってしまう。




視界はボヤけたままだけど・・

まっすぐにわたしを見つめる柘植さんは
今までで1番、優しい笑顔をしていた。




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