マイ・シュガーランド



「えっと・・

佐倉です。
柘植さん…とは・・」



「なっちゃんでしょ?
噂は聞いてるよ。
結婚するんだ―っていきなり言うから茶化しにきたんだよ!」



金髪の・・ ツトム…さんは
悪戯っ子のような意地悪な笑顔でわたしを見つめた。



・・柘植さんはどこまで本当のことを話したのかな…?

柘植さんが帰ってくるまで余計なこと言わない方がいい、よね…?



「なっちゃん?」


「…は、い・・」


「あのね、柘植ちゃんから少しだけ聞いたよ。

出会いからわずか2日のスピード婚って。
お互い一気に恋におちたって。」



支倉さんが優しい口調でわたしに話しかける。


…柘植さんは事実を言っていないんだ。

だったらわたしも話を合わせなくてはいけない。



「ま、真実はなっちゃんから聞いてって言われてるけどね?」



その一言に驚いて顔をあげると二人がニッコリ笑ってわたしを見ていた。





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