マイ・シュガーランド


「…158センチ、です。」


「体重は?」

「それは極秘です。」

「ま、50くらいかな?」

「―――ひっ!!」

「やった!当たり!」

「違うもん!
ギ、ギリギリ…
まだ40キロ代だもん・・」

「そうゆうのが一番、見苦しいよ。
49.8キロも50キロも変わらないよ。」

「・・・」


柘植さんのククッと笑う声が部屋に響いた。

柘植さんの意地悪。

さっきまで優しかったのに…


泣きそうな顔で柘植さんを睨むと、そこには柘植さんの笑顔があった。




胸がドキン、とした。


それは偽りのない、本当の笑顔のような気がしたから。



部屋着だから?
髪の毛がセットされてないから?


・・わからないけど、、


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