マイ・シュガーランド


「血液型は?」

「Aです。」


「誕生日は?」

「6月です。」


「年齢は?」

「26です。」


「出身地は?」

「柘植さん!
ちょっと待ってください!」


「なに?」


「わたしばっかり答えてます。
柘植さんのことだって教えてくださいよ」


「・・・」


当たり前のことを言ったつもりだったのに、柘植さんは目を丸くしてわたしを見つめた。


「…なっちゃん。
そんなの雑誌で見ればいいじゃん。」


「・・・はい?」


「俺のことは雑誌やテレビで調べてよ。」


「・・・えぇ?」



なに、それ?!
だって、だって
雑誌なんかじゃ…


「本当の柘植さんじゃないでしょ?」



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