マイ・シュガーランド
「・・柘植、さん?」
「実はさ。
世間に知られてる誕生日は12月1日なんだよね。」
「・・えぇ?」
腕の力が弱められ、顔を上げることができた。
至近距離で目が合う。
「なっちゃんの言う通り!
クリスマスと誕生日をまとめられちゃうからさ。
バレるかな~って思ってたけど意外にバレないし。」
「・・・」
「1日ってことにしたらしっかり祝ってもらえるし、プレゼントもバッチリもらえるしね。」
悪戯っぽく無邪気に笑う柘植さん。
柘植さんの笑顔はすごく安心感がある。
テレビや雑誌、この2日間で何度も見てきた笑顔にわたしも思わずつられて笑いそうになるけど・・
「最低な男でしょ~?」
ハハッ と、笑う柘植さん。
「・・・」
「なっちゃん?」
なんで、
なんで…
「セリフみたい。」