あの気持ちをもう一度
この頃前みたいに頻繁にあったりしていない。
たまに家にくるくらいだ。
「できたよ♪」
嬉しそうに弾んだ声が聞こえてきた。
「おぉ!可愛いじゃん♪」
瞬矢も嬉しそうだ。
綾瀬だけは鏡を見っぱなし。
ストレートだった髪を巻いてちょっといじってある。
確かに最初より可愛い。
「似合ってるよ」
そう言うとぎこちない笑みが返された。
「私のおかげでしょ♪」
笑いながらアクセントになるピンをつけた。
「そうだな」
愛歌の頭を撫でて言うと嬉しそうに笑った。
俺にはこれがホントの笑顔なのかがわからない。 今の愛歌の気持ちがわからないんだ。