あの気持ちをもう一度


部屋には雑誌をペラペラめくっている愛歌1人。

「いらっしゃい♪」
ニコって笑った愛歌が俺に近づいてくる。


「瞬矢が用あるらしい」
瞬矢を見る。


「久しぶり♪こいつの髪なんかいじってやって!」
後ろに隠れている綾瀬を前に出した。


「彼女さん?任せて♪」綾瀬をドレッサーの前に座らせると楽しそうに髪をいじり始めた。

暇になった俺は適当にゲームをすることにした。 この部屋には少し俺の物が置いてある。
俺の部屋には愛歌の物が置いてある。

お互いよく行くからだんだん置きっぱなしにするようになった。


「ホントに楽しそうだな」
愛歌を見ながら呟く瞬矢を横目で見てまたゲームを見る。

「そうだな。この瞬間が1番好きなんだろうな」

いつもどこか寂しそうな愛歌が今の瞬間だけ、とても楽しそうだ。


てか久しぶりにきたな。この頃会ってなかったか…



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