雪・時々晴れ
-軽井沢-


坂井さんがらみの遊びには参加しなくなった私は浜田チーフや他の同期と旅行に出かけていた。


(女4人で軽井沢か…)


食事の場所を決めることすら簡単ではない。
正直面倒くさい位に思えたが家に居るよりはマシだった。


同期の澤村さんと長谷部さんは真面目で大人しい感じに見えるがそうではなかった。


澤村さんは私と同い年で一見、深キョン似のお嬢様風だがワガママであった。


旅行の行き先が軽井沢になった事には裏があった。
澤村さんが結婚式を軽井沢で挙げたかったらしく、その下見の様な感じになっていた。


(おいおい、じゃあ大阪行きたいなぁ~って言ってたのは前フリかい!)と心でつぶやき改めて女って怖いな~と再確認をした。


長谷部さんは黙っていると大人びた黒髪の美女だが喋ると台無しで、子供っぽくて世間知らずだった。


ついでに言うと2歳年下で気の多い彼氏いない暦が満年齢である。


彼女は会社の男子で誰々ってカッコイーとか誰々はタイプとか良く言っていた。
いつもは「はいはい」と聞いていたが


「小田君って良いよねぇ」
と言った時には思わず反応していた。


「あ!あの人私も好き!」
なんだか取られたくないという気持ちになり気に入ってるだけの人のことを「好き」と口走っていた。


長谷部さんは少しビックリした顔をしたが続けて言った。


「あの…小田君といつも一緒に居る男の子なんだっけ?」


「あぁ菅原君?」


「そうそう!あの子の乗ってるハイラックスサーフ乗ってみたいなぁ~」


超軽いこの女のセリフに(いいね~)と思った私も軽い女なのだろう。


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