サクラ誘惑




すると、いきなり目の前が真っ暗になって。


一一ちゅっ


一瞬のうちにほっぺにキスされた。


そしてにこっと笑ってありがと、なんて言う仮教師。


「あれ?顔赤いけど。熱でも出たのかな?」


ニヤニヤと笑う悪魔顔。


ていうか、この下り二回目だけども。


「…さっさと数学教えてよ」


「おっ、やっとやる気になったか!」


「あんたがむちゃくちゃなこと言ったんでしょーが!」


なんなんだよ、と私がシャーペンを持った時。


カシャンッ


「ちょっ…!?」


シャーペンが床に落ちて、気が付いたら私が座っていたパイプ椅子が転がっていて。


「気に入らねぇ」


そう低い声を出す仮教師が私の上に四つん這いになっていた。




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