サクラ誘惑
…なにこの体制は。
生まれて初めて押し倒されたのが教師!?
いやいや、だめっ。だめだってーっ!
ギュッと目を瞑った。その瞬間
「さとる」
「え?」
「オレの名前は“あんた”じゃない。さとるだ」
「……それだけ?」
唖然とする私に
「大事なことだ」
真面目そうに頷く仮教師。
「生徒みんながいるときは桜先生でいいから。さとるなさとる。
ほら、言ってみろ」
はっ?
いきなりなんの風の吹き回しよ!
しかもこんな体制で…
「言わないの?
あぁ、さっきそれだけ?とか言って残念がってたからな〜。何かしようか」
そう言ってニヤリと悪魔の微笑みを浮かべる。