サクラ誘惑
ドアに立ち止まっている私に、さとるがふっと口を緩めた。
「ほら、座れよ」
そう言うさとるの姿にきゅんとして。
パイプ椅子に座り、ドキドキをおさめようと息をふーと吐き出していたら、
「何?緊張してる?」
なんてバカにしたような言い方をするさとる。
「バ、バカなこと言わないでよっ!」
そう言って顔を向けたら、思った以上にさとるが近くにいて。
あまりに顔が近いから顔を逸らそうとしたのに、顎を抑えられて動けなくなる。
さらに近付くさとるの顔に心臓がドキドキしっぱなしで。