サクラ誘惑




ぐいっとビールを飲み干して、さとるは私を見た。


「飲まねぇの?」


「………」


「飲まねぇならオレが…」


「あああ!飲む!」


さとるから私に出されたジュースを引ったくって、ぐいっと飲み干す。


残った氷がカランと音をたてる。


「ほら…濡れてる」


私の唇にさとるの親指が触れる。


そして少しだけ力を入れて唇に残った水滴を拭き取るさとる。


そのままその親指を舌でぺろりと舐めて


「甘い」


そう言うさとるがなんとも色っぽくて…


ドキンと高鳴る心臓。




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