時を分かつ
「こっちか。」


コウダイが普段行かないコーナーにいく。

私も滅多に行かないのに。


「これなんか良いかもな。」

医学書?

実用書みたい。

コウダイ、一体なんのページ見てるんだろ?

「こっちは?」

図説のいっぱい載った医学書を見てる。

医者にでもなるのかな?

私の手術をコウダイがやったのかな…なんて、ありえないけどね。

「高いな。

仕方ないか。」


レジでお金払って家に帰るみたい。


映像が跳んだ。


寝る前かな?


コウダイは本をずっと読んでる。

さっき買った漫画かな?


映像が跳んだ。


新聞配達が終わったシーンってことは次の日?

お給料、明細しか入ってないんだ。


「ここが待ち合わせ場所。」

この遊園地、行きたかったな。

「ここが現場。」

私の事故の場所。

コウダイ、何を考えてるんだろ?


またネットカフェ?


何かメモしてる。


映像が跳んだ。

コウダイの自宅、自分の部屋?

電話かけてる。

音が聞こえない。

無声映画みたい。

頭を下げてる。

何の電話なんだろ?

あ、喜んでる。

笑ってる。

何なんだろ、教えてくれるかな?

「さてと、」

また本を読み始める。
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