こんなに好きなのにっ!!
【ユナ】



高校の文化祭は楽しい。



はずなのに!!



悠ちゃんとあんなことした日から、どんな顔をすればいいのかわからないあたしがいる…。



「ユナ~、夏川先輩きたよ~」

「悠ちゃっ…」

「なんて顔してんの…。ほら、行ってきな」

「行ってきます…」



一緒に回る約束はしてた。



でも悠ちゃんの顔がまともに見れないんだもん!!



そんな悠ちゃんはリオ君と楽しそうに話してて。



「文化祭終わったらやるよ」

「マジでいいんスか!?」

「最近欲しかったヤツ買ったし。趣味だから3本もいらねぇ」

「やった!!俺、ユナの彼氏じゃなきゃ先輩好き!!」

「ごめん…」

「あっ、ユナ」



なんで仲良くなってんのぉ~!?



悠ちゃんとリオ君って実は気が合うんだ…。



「見に行くから!!」

「あいよ~」



手を握られ歩き出す気まずさ…。



リオ君は気にしてないのかな…。



「今の…」

「倉市にギターやんの。探してたヤツなんだって。飽きたし」



普通の友達みたいじゃん…。



< 191 / 301 >

この作品をシェア

pagetop