こんなに好きなのにっ!!
複雑ではあるけど少しホッとしてる…。



あたしは琴里さんとそんな感じには間違ってもなれないと思う。



「ユナのクラス、なにやってんの?」

「外にお菓子屋さん出してる」

「ふぅ~ん。作った?」

「昨日頑張ったから今日はヒマなんだ」

「そ。ユナ、こっち向いてみ?」

「な、なんで?」

「別になんでもない」



悠ちゃんには絶対気づかれてる…。



あたしが余所余所しい態度を取ってること。



「悠都、久しぶり~!!買ってって!!」

「えぇぇぇ~…。別に食いたくねぇよ」

「いいじゃん!!彼女さん食べるでしょ?」



だ、誰!?



上靴の色が3年生なんですけど…。



無理矢理買わされたクレープを手に、また歩き出した。



「悠ちゃんって先輩と仲良し…なの?」

「えっと…アイツは…。ごめん、今の元カノ」

「へぇっ!?」

「3ヶ月で別れたし!!ホント、体だけだったような感じ!!」

「それも微妙…」

「ごめん…」



あたしの知らない悠ちゃんがたくさんいるってこと、あんまりわかってないかもしれない…。



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