こんなに好きなのにっ!!
何人と付き合ったとか、悠ちゃんの初体験とか…。



あたしってなにも知らないな…。



「元カノって何人いるの?」

「数えたことない」

「数えてみてよ」

「マジで…?」

「うん」



無言になった悠ちゃん。



そんなにいっぱいいるの!?



「記憶が正しければ…11人くらい…」

「は…い…?」

「ほら、俺って長続きしないから!!」



その中で琴里さんとさっきの人を引いたって知らない人が9人…。



悠ちゃんってそんな人だったの!?



「あたし…知らなかった…」

「なんとなくユナには見せたくなかったから…。彼女の影は家に持ち込まなかったし…。昔の話だし!!」



やっぱりあたしが知ってる悠ちゃんって、幼なじみとしての顔だけだったんだ…。



全然違う人みたい…。



「落ち込むなら聞くなよ。言っとくけど俺はユナにウソはつかねぇから」

「ごめん…」

「お前は違うんだよ。ずっと特別だった。汚い俺とか見せたくなかったし」



特別…。



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