こんなに好きなのにっ!!
学校に向かって下駄箱前で別れた。



うおっ!!



チョコだ…。



3つも下駄箱に入ってる…。



放置するわけにもいかず、一応それをもって教室に入った。



「はい、悠都の分!!」

「ん~、ありがと」

「義理だからお返しいらないからね~」



そういうわけにいかねぇだろ…。



お返しいらねぇならくれなくていいってば。



机に置いた4つのチョコ…。



問題はこの3つだ。



「さすが悠都、毎年モテんな」

「嬉しくねぇけどな」

「開けていい?」

「手紙は読むなよ。失礼だから」



祥太郎がチョコを開けて手紙を出した。



『憧れてました。彼女がいるのは知ってるのでお返事はいらないです。ただ気持ちを伝えたかっただけなので』



こういうのいいよな~。



返事しなくていいし。



もう一つは思い切り告白めいたものだった。



そして最後のひとつ…。



やたら字が汚かったのが気になったけど…。



『放課後屋上に来てください』



それだけだった。



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