こんなに好きなのにっ!!
これでよかったんじゃないの?



ダメなの?



「美和ちゃん…?」

「名前知ってんじゃん」

「なんかごめん…」

「好きなんスかね~、コレって」

「わからん」

「ダブルデート、しますか」



いや、あれは苦し紛れの提案だから別にしなくたっていいんだけど…。



でもユナ、喜びそうだな…。



家に帰って即、ユナんち。



「ってことで、ダブルデートをすることになりました~」

「悠ちゃん偉~い!!」

「ユナは美和ちゃん誘えよ?」

「うん!!楽しみだね~」



楽しみか…。



俺はユナとふたりデートの方がいいんだけどな…。



なんて言えないくらいユナがはしゃいでる。



仕方ない、行くか…。



2年生、最後の休日はダブルデートになった。



で、迎えた当日。



「たこ焼き食いたいから買ってきて」

「俺、今から」

「またユナか。俺に費やす時間はねぇのかよ。クソ兄貴」



受験が終わった風都はダラダラしまくり。



ってか俺、パシリじゃねぇから…。



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