こんなに好きなのにっ!!
だって正直、嬉しいと感じてる。



あたしのこと、そんなに好きなの?って。



「リオ君って策士」

「えっ!?マジで!?」

「それ、天然ならヤバイよ」

「ヤバイ…?」

「うん、ヤバイ!!」



ハマってしまいそう。



この素直さに…。



「俺のこと知っててもらいたいし、ユナのこと全部知りたいと思う」

「あたしのこと…?」

「ん、ユナの全部」



そう言われて頭を過ぎった悠ちゃんの顔。



きっとリオ君は昨日泣いてしまった理由を聞きたいはず。



だけど…悠ちゃんとなにがあったのかってわけじゃない。



あたしが勝手に落ち込んでしまっただけだもん。



そしてソレをどう話せばいいのかわからない…。



「好きな食べ物は?」

「イチゴ!!」

「3度のメシより?」

「イチゴが好き!!リオ君は?」

「ん~、たぶんトマト」



わかった。



リオ君の好きなもの、嫌いなもの。



こうしてどんどん好きになれたらいいな…。



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