ただ好きなだけ




「私………先生のことが……
好きです……」

「え……」

「大好きです……」



すげぇ嬉しいけど……



「ごめんな、山岸」

「わかってましたから、返事
私みたいな地味な子なんて…」

「山岸のこと、地味だとか思ったことねぇよ
可愛いと思うし、クラスまとめてくれて、頼りになるし…」

「だったら…!」

「ごめんな
俺は………先生だから」

「っ!!
それって……、どういう意味!?」

「もう帰れ、山岸」

「は、はい……」



山岸は俺から離れて、自分の席から鞄を持って、教室を出た



あー……

まさか、告白されるとは…

しかも、山岸から


めちゃめちゃ嬉しい

即、OKしたいぐらいだったけど

そんなこと、出来るわけない…


俺は教師で、山岸は生徒



「はぁ〜……」



もう考えるの止めよう…

今日は帰って、酒でも飲も…



こうして、俺は早めに家に帰った




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