夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
「ああ、じゃあ、このダンボールに移してくれ」


補欠とあっこがにべちゃんに指示された通りに、食材を入れるダンボールにテキパキとキャベツを入れる。


「よーし。あとは明日を待つのみだな。帰るぞー。女子は危ないから特別ににべちゃんが車で送ってやろう」


「さすがにべちゃん。男前」


あっこが持ち上げると、にべちゃんは得意げに笑った。


「だろ。いい担任だよなあ、おれ。じゃあ、愛子と翠は職員玄関前で待ってなさい」


一度職員室に顔出してから行くから、とにべちゃんが教室を出て行った。


「帰るべ。響也。腹減ったー」


健吾がスポーツバッグを背負う。


「うん」


スポーツバッグをひょいと背負い、でも、


「あ……翠」


とレジ袋に左手を突っ込んでガサガサさせながら、補欠がこっちに向かって来た。


ドキドキした。


「あのさ」


普段無口で無表情なくせに。


人と話す時は必ず、補欠はその人の目を真っ直ぐ見て話すから。


優しい瞳に、ドキドキした。


「なに?」


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