夏の空を仰ぐ花
秋の夜空に、満天の星がせめぎあっていた。


あたしは幸せで、今にもとろけてしまいそうで、何も気付いていなかった。


恋というものは、伝染して連鎖してしまうものなのだろうか。


弱肉強食がものをいう、食物連鎖のように。


おたふく風邪のように、インフルエンザのように。


近くに居た人から、次へ次へと伝染してしまうのだろうか。


恋というものは、どうひっくり返るか分からないものだ。


幸せの湖に溺れているあたしの周りで、それぞれの恋が交差し始めようとしていた。









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