夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
土手から横広がりに、あたし、結衣、明里の順番に並んで歩いていた。


「どうなんだべな。あたしにゃ想像もつかん」


補欠と離れ離れになるなんて、想像もしたくない。


河川敷でサッカーボールを追い掛ける小学生たちが、生き生きと戯れていた。


「やっぱ厳しーんじゃね?」


ぽつりと漏らすように、明里が続けた。


「近くにいてもうまくいかないもんだしさ。距離まで付属されたらさ」


明里の横顔がやけに大人びて見える。


3人の中でも、明里は飛び抜けて大人っぽくて、色っぽさまで一等賞だ。


「難しいだろ。毎日、一緒にいても別れちまうカップルなんて、へどが出るほど居るんだからさ」


それはもしかしたら、明里の彼氏が大学生だからなのかもしれない。


やっぱり、年上の男と付き合っているのを目の当たりにすると、大人っぽく見える。


「なんだよー。意味深。さすが年上の彼氏持ちだな」


肘で結衣が小突くと、明里が苦笑いした。


その表情に、すかさず結衣が突っ込む。


「なんだよ。最近会ってねえみたいだけど、うまくいってねえのか?」



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