夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
声を荒げてしまうほど、もしかしたら、あたしは相当のうっぷんをため込んでいたのかもしれない。
「何だよ! 他人事みたいに!」
もう、どうにも止まらなかった。
一度口にした不満は膨大に膨らみ、凄まじい威力を維持したまま爆発した。
「クヨクヨとか、簡単に言うな! 母に……お母さんにあたしの気持ちが分かるわけないじゃん!」
母がギョッとして言葉を失っているのに、どうしても止まらなかった。
「あたしの気持ちなんか分かんないくせに! 分かったようなこと言うなよ! それ、背中押してるつもりかもしれんけど、ただの同情じゃん!」
こんな事言ったって、どうにもならない。
「手術しても、またこうやって再発か。これ、繰り返さなきゃなんないの?」
わめいても、叫んでも、母を傷つけるだけだ。
「どうせ治んないんだろ! こんな繰り返しで、何が良性じゃ!」
言っちゃだめだ、と心では分かっていても、コントロールがきかない。
配線どころか、主電源そのもの自体が、ショートしてしまったのだ。
「こんなんなら悪性で一気にぽっくりいったほうがマシじゃ! ボケが!」
「翠っ!」
母の睨みさえ、今のあたしには痛くも痒くもない。
一度爆発したら、もう何も怖くなかった。
「こんの……やろーっ!」
あたしは枕を掴み、母の顔面に思いっきり投げつけた。
「翠! 何する」
枕を両手でキャッチした母の顔を見る事なんてできなかった。
母は、泣きそうな顔をしていた。
畳み掛けるように、あたしは声を荒げた。
「代わってよ! そんなに可哀想だって思うならさ、代わってくれよ!」
誰か、あたしと代わって。
もう、病気なんてうんざりだよ。
辛いのを我慢して、平気なふりすんのは、しんどいよ。
しんどい。
誰でもいいよ、代わってくれるなら。
あたしの寿命、半分あげるから、代わって。
「何だよ! 他人事みたいに!」
もう、どうにも止まらなかった。
一度口にした不満は膨大に膨らみ、凄まじい威力を維持したまま爆発した。
「クヨクヨとか、簡単に言うな! 母に……お母さんにあたしの気持ちが分かるわけないじゃん!」
母がギョッとして言葉を失っているのに、どうしても止まらなかった。
「あたしの気持ちなんか分かんないくせに! 分かったようなこと言うなよ! それ、背中押してるつもりかもしれんけど、ただの同情じゃん!」
こんな事言ったって、どうにもならない。
「手術しても、またこうやって再発か。これ、繰り返さなきゃなんないの?」
わめいても、叫んでも、母を傷つけるだけだ。
「どうせ治んないんだろ! こんな繰り返しで、何が良性じゃ!」
言っちゃだめだ、と心では分かっていても、コントロールがきかない。
配線どころか、主電源そのもの自体が、ショートしてしまったのだ。
「こんなんなら悪性で一気にぽっくりいったほうがマシじゃ! ボケが!」
「翠っ!」
母の睨みさえ、今のあたしには痛くも痒くもない。
一度爆発したら、もう何も怖くなかった。
「こんの……やろーっ!」
あたしは枕を掴み、母の顔面に思いっきり投げつけた。
「翠! 何する」
枕を両手でキャッチした母の顔を見る事なんてできなかった。
母は、泣きそうな顔をしていた。
畳み掛けるように、あたしは声を荒げた。
「代わってよ! そんなに可哀想だって思うならさ、代わってくれよ!」
誰か、あたしと代わって。
もう、病気なんてうんざりだよ。
辛いのを我慢して、平気なふりすんのは、しんどいよ。
しんどい。
誰でもいいよ、代わってくれるなら。
あたしの寿命、半分あげるから、代わって。