夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
そしたら、何度倒れても何度再発しても、大丈夫だろ。
「あたし、ここで生きてくよ。寿命が尽きるその日までさ」
母は何も言って来なかった。
隣のパイプ椅子に浅く腰掛けて、静かにあたしの声に耳を傾けているようだった。
「学校なんか、もう行きたくない」
行ったって惨めになるだけだ。
健康なみんなとは違うんだぞ、って思い知らされるだけだ。
「家にも帰りたくない」
茜と蒼太だって、こんなのが姉ちゃんだなんて、えらい迷惑に決まってる。
「ずっとここに居たい。誰にも会いたくない」
「翠……」
カタ……と椅子を立ち、母があたしの肩をそっと撫でる。
「気持ちは分かるけどな。クヨクヨしたってどうにもなんないだろ。お前らしくないこと言うなよ」
それは、弱音なんか吐くな、と遠回しに言ってるんだろうか。
あたしは、弱音を吐くことすら許されないのか。
そうだと言うのなら、なんて損な性格なんだろう。
「あたしらしい……?」
「そうさ。いつもみたいに笑ってんのがお前だろ。母はどんなことでも協力するからさ」
クヨクヨすんなよ、クヨクヨしたって何も変わんないだろ。
と、母は小さく笑った。
「どんな事でも?」
聞きながら頭を上げると、母は微笑みながらコクリと頷いた。
カッとなった。
「簡単に言うなよ! あたしらしいってどんなだよ!」
「あたし、ここで生きてくよ。寿命が尽きるその日までさ」
母は何も言って来なかった。
隣のパイプ椅子に浅く腰掛けて、静かにあたしの声に耳を傾けているようだった。
「学校なんか、もう行きたくない」
行ったって惨めになるだけだ。
健康なみんなとは違うんだぞ、って思い知らされるだけだ。
「家にも帰りたくない」
茜と蒼太だって、こんなのが姉ちゃんだなんて、えらい迷惑に決まってる。
「ずっとここに居たい。誰にも会いたくない」
「翠……」
カタ……と椅子を立ち、母があたしの肩をそっと撫でる。
「気持ちは分かるけどな。クヨクヨしたってどうにもなんないだろ。お前らしくないこと言うなよ」
それは、弱音なんか吐くな、と遠回しに言ってるんだろうか。
あたしは、弱音を吐くことすら許されないのか。
そうだと言うのなら、なんて損な性格なんだろう。
「あたしらしい……?」
「そうさ。いつもみたいに笑ってんのがお前だろ。母はどんなことでも協力するからさ」
クヨクヨすんなよ、クヨクヨしたって何も変わんないだろ。
と、母は小さく笑った。
「どんな事でも?」
聞きながら頭を上げると、母は微笑みながらコクリと頷いた。
カッとなった。
「簡単に言うなよ! あたしらしいってどんなだよ!」