夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
「まじで……目え開けてるし」
まんまるの目をさらに大きくして結衣が立ち尽くし、
「……開けてるし」
明里がにるみるうちに表情を歪ませて、わあっと泣き出した。
「翠ー! ふざけんなよ、てめえー!」
「何日寝てりゃ気い済むんだよ! アホー!」
相澤先輩が、ダダをこねたふたりを連れて来てくれたらしい。
「準決の応援どころじゃないって。翠ちゃんのとこに行くってきかなくてさ」
と先輩が苦笑いした。
「おい、明里。泣いてる場合か」
ボロボロと涙をこぼしながら、結衣が、おんおん泣く明里をど突いた。
「早く電話しろよ! 翠が目え開けたって、電話しろ!」
「だっ……誰に」
しゃくりあげながら、明里が携帯電話を開く。
「誰って、夏井にだよ! 早く教えてやろうぜ」
「アホか!」
今度は、明里が結衣にずいっと詰め寄った。
「夏井は今、試合中だろうが!」
「あっ……ちくしょう!」
結衣が、ダンッと床を踏んだ。
「じゃあ、花菜つんにメールしろよ! 花菜つんなら大丈夫だろ? 夏井に伝えてくれるだろ」
「ああ……気づいてくれっかなあ」
グズグズ鼻をすすりながらメールを打ち始めた明里が、突然、「ダメだ」とその場に座り込んだ。
「できん……手が……震えて」
「使えねえー」
「うっせえ! 文句言うなら、結衣が送れよ」
座り込んでおんおん泣く明里の背中をベシッと叩いて、
「しっかりせい」
結衣が携帯電話を握りしめた。
まんまるの目をさらに大きくして結衣が立ち尽くし、
「……開けてるし」
明里がにるみるうちに表情を歪ませて、わあっと泣き出した。
「翠ー! ふざけんなよ、てめえー!」
「何日寝てりゃ気い済むんだよ! アホー!」
相澤先輩が、ダダをこねたふたりを連れて来てくれたらしい。
「準決の応援どころじゃないって。翠ちゃんのとこに行くってきかなくてさ」
と先輩が苦笑いした。
「おい、明里。泣いてる場合か」
ボロボロと涙をこぼしながら、結衣が、おんおん泣く明里をど突いた。
「早く電話しろよ! 翠が目え開けたって、電話しろ!」
「だっ……誰に」
しゃくりあげながら、明里が携帯電話を開く。
「誰って、夏井にだよ! 早く教えてやろうぜ」
「アホか!」
今度は、明里が結衣にずいっと詰め寄った。
「夏井は今、試合中だろうが!」
「あっ……ちくしょう!」
結衣が、ダンッと床を踏んだ。
「じゃあ、花菜つんにメールしろよ! 花菜つんなら大丈夫だろ? 夏井に伝えてくれるだろ」
「ああ……気づいてくれっかなあ」
グズグズ鼻をすすりながらメールを打ち始めた明里が、突然、「ダメだ」とその場に座り込んだ。
「できん……手が……震えて」
「使えねえー」
「うっせえ! 文句言うなら、結衣が送れよ」
座り込んでおんおん泣く明里の背中をベシッと叩いて、
「しっかりせい」
結衣が携帯電話を握りしめた。