夏の空を仰ぐ花 ~太陽が見てるからside story
「あっこが落ち込んでどうする。気にすんな。どうにかしてやる」


なんて、強気になってみる。


「ありがと、あっこ」


このクラスの子たちはみんな、バカが付くほどいい子たちばかりで涙がちょちょぎれる。


「もし、わたしが野球だったらなあ。種目、翠ちゃんと代わってあげられるのにい」


悔しそうに表情を歪めたあっこを見て、あたしの胸はいっぱいになった。


あたしには、強い味方がいるのだ。


こんな最強のクラスメイトなんて、他にはいないと思う。


そう思った時だった。


結衣と明里が、あっこを指差し声を揃えて叫んだ。


「「それだーっ!」」


「えっ」


あっこがビクッと体をこわばらせて、あたしを見てきた。


「何だ、どうした?」


あたしも首を傾げて、結衣と明里をに視線を移した。


結衣のキンキン声が、一気に耳を突き抜けた。


「捕獲せよ!」


固まるあたしとあっこの横を駆け抜けて、結衣と明里が同時に大輔に飛びつく。


「大輔!」


大輔の右手を明里が、


「加賀っち!」


左手を結衣が捕らえた。


「えっ、えっ! 何? 何なんだよ」


自由を奪われた大輔はビクビクしながら、目をキョロキョロ泳がせた。


「おれ、何かした?」



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