クローバー



今日1番の最速のボールだった


一希はその場で崩れ落ちた



「一希!!」



ベンチから駆け出し一希に近づくと、苦痛に歪む一希の顔が目にはいった



「ぃっ…」



「医務室だ、医務室に運べ」



辺りが騒がしくなった



「一希、何でよけなかったんだよ!?お前なら避けれただろっ!!」



あのボールは避けようと思えば避けられたはずだ



それなのに…



「果梨、後は頼んだぞ…」



その言葉で俺は気付いた





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