クローバー
2 変わらぬ日々
白血病であると宣告されてから1日経った
いつもと変わらない日々、ご飯を食べて、野球帽をかぶりグランドへと向かう。
変わらないように見えてはいるが、刻一刻と病気が進行しているのは確かだ
「茜〜」
「何だよ果な…
ドシッ−
「っいってぇ〜」
顔面にボールが直撃した
「あ〜遅かったか…」
「この野郎!!」
あたしと果梨の追い掛けっこが始まる
「アイツら変わんねーな」
「一希先輩2人のことよく知ってんスカ?」
「だってリトルの時から一緒だったから」
「そうなんすねー」
一希が見つめる
「果梨どうすんだろうな…」
「何がすか?」
「いや…雨が降ってきそうだなって」
「あ…そういや、予報は午後から雨らしいって。放課後の部活は図書館じゃないっすか」
「そうだな…」