原石のシンデレラ

ｲｹﾒﾝ王子様との出逢ぃ

｢…１週間ぶりの仕事だ…大丈夫かな。｣


とりあえず緊張をほぐす為に、晴れ渡った青い空を見上げて深呼吸をした。



《ーｶﾞｸｯ!!…》

｢ひゃあっ！？｣
よそ見をしていて、何かに足を取られて転んでしまった。


｢…てて、いったーい……｣

擦りむいて血が滲み出てきている膝を優しく触れていると、人の脚が有るのを発見した。


私、この人の脚に引っかかって転んだのね、きっと。


ﾖﾛﾖﾛと立ち上がり眺めてみて、青白過ぎるが、よく見ると綺麗な顔立ちの男性だった。


ーーこんな所で何してるんだろう、動かないし。


ーーﾎｰﾑﾚｽ…？の割には身なりはキチンとしているし…もしかして酔っ払い？、酔いつぶれて寝てしまったとか…。


ーー酔っ払いなら、余り関わりたくないな。


一瞬だけ、嫌なことが頭をよぎった。
ま、ま、まさか…この人死んでるんじゃ…？


そう思った瞬間、血の気がザッ…と、一気に引いていくのが全身に伝わった。


……でも、確認してみないと。