原石のシンデレラ
驚きの連続
ーーーー


《ーーコンコン、》
「失礼します。紅茶をお持ち致しました」


談話室に入ってきたのは、メイドの木崎だった。


「ーーき、木崎さん…」

「お久しぶりです。雪詩様」

相変わらず丁寧な言葉遣いで、ペコリと軽く頭を下げて会釈をする。


そして金箔で模様が描かれた高級そうなティーポットから、同じ模様が描かれたティーカップへと、良い香りのする紅茶が注がれていく。


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