『ずるいヒト。』

朝起きると、メモが置いてあった。

“また会いましょう。お金はやっぱり要らないわ”

その裏には、彼女の連絡先が書いてあった。

あぁ、秘密の関係の始まりか…

僕は何故か冷静だった。





付き合うとか、好きとか…
そういうモノとは全く違う、彼女と会うということ。

嬉しいのかどうかは、やっぱり分からなかった。





ただ、彼女に会える理由はあった。











彼女はピアスを忘れていたから。









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