お化け屋敷の住人
夕飯は毎日真の買ってきてくれたお弁当になった。
いくら頑張っても玉子焼きすらまともに作れなくて、わたしに料理は無理だって諦めた。
それを見ていた真も、何も言わずお弁当を買ってきてくれる。
そんなところも迷惑かけてる。
なのに“学校”?
学校に通うのだってタダじゃない。
そんなお金はどうするの。
もちろん真に出してもらう義理はない。
「ここからすぐの高校だ。5月から通えよ」
わたしが居間に入ってちゃぶ台の前に座ると、真はしれっとお弁当をつつきながらそう言った。