お化け屋敷の住人


「なんで?」

「あ?なにが」

「……なんで、今更学校?」


だって今まで何も言わなかったじゃん。

わたしがずっと家にいたってそんな事一度も言わなかったじゃん。

学校に通えなんて言われた事もないのに。


なのにいきなりどういう事?


「ババアに――」

「おばあちゃん?」

「ババアに頼まれてんだよ」

「え?」


頼まれてるって何?


そこまで言うと、真は箸を置いてわたしを見据える。


「俺はババアが永くないのは知ってた」

「……え?」


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