気まぐれ探偵はお嫌いですか?
「僕は、29歳だよ。君は見たところ20を過ぎたばかりに見えるけど……。」


「えっ?29!?」


彼の言う通り私は、21歳だが彼も同じくらいだと思っていた私は、凱の歳を聞いて口をポカーンと開けた。


凱は、眉にシワを寄せ不服そうに私を見ている。


「僕、そんなに幼く見えるかな?童顔ではないと思うんだけど……。」


確かに凱の顔は童顔ではない。


それに良くみると鼻が高く整った顔をしている。


凱を幼く見せているのは、顔ではなく性格なのだろう。
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