気まぐれ探偵はお嫌いですか?
「それより、ときわは推理小説を書いているんだよね?」


「はい。」


「じゃあさ、僕の部屋にある本貸してあげるよ。」


「えっ?良いんですか?」


私がそう聞くと凱は頷いた。


「僕は親切だからね。珍しい本とかあるし良い参考になると思うよ。」


「ありがとうございます!」


自分で親切と言うのはどうかと思うが探偵が読んでいる珍しい本を読めるとは、嬉しいことだ。


「ただし!!」


凱は、そう言うと人差し指を立てた。
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