スターフィッシュ‼︎

ゆーたは、

「いーねー。ライブ終わった頃には、お前ら全員汗だくにしてやんよ!」

とキレッキレの目で呟いていた。


おおう、さすが元・黄金の爆弾男!

でも、ゆーたのこういうところ尊敬するなぁ。


あたしも気合いが入るぜ!



「大阪、たくさん面白いバンドもいて、楽しいですね~! もちろん僕らも負けませんよー!」


良夫さんは相変わらず楽しそうだ。

バスドラを、バン、バン、と鳴らしながら、満面の笑顔でメガネを光らせていた。


大変な時や辛い時があっても、純粋にバンドと音楽を楽しんでいる良夫さんが後ろにいてくれるから、

あたしは安心してお客さんと向き合うことができるんだ。



「おい、チビデブ、ビビんなよ!」


ベースのチューニングをしながら、王子は初ライブの時と同じように、あたしにそう声をかけた。

でも、あの頃とはちょっと違う。


あたしに絶対の信頼をくれていることが、目に見えて分かるようになった。


< 431 / 434 >

この作品をシェア

pagetop