【完】優しい彼の温もりに包まれて
「沙穂この人嫌い。瑠夏お姉ちゃんの方が良い」


「瑠夏のこと知ってるの?」


藤室は沙穂に顔を近付けて聞くが肝心な沙穂は小さく頷くだけ…


沙穂は自分が良いと思った人にしか寄っていかない


藤室のことはあまり良く思わなかったんだろう


「あれ?丈瑠君に咲那じゃん」


声がした方を振り向くと買い物袋を抱えた萩原がいた


「美春は買い物?」


「うん。まぁね…その娘可愛い~丈瑠君の妹なの?」


萩原は俺に抱かれている沙穂の存在に気付いた


「とりあえず公園行こ」


萩原が沙穂の頭を撫でながら呟いた


沙穂を抱いたまま公園のベンチに座った


「沙穂ちゃん、おいで?」


萩原が荷物を置き沙穂を呼んだ


ニッコリ微笑んで萩原に抱かれる
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