【完】優しい彼の温もりに包まれて
「沙穂は気に入った人にしか寄っていかないんだ」


「だから咲那には寄っていかなかったわけね」


納得している萩原


「沙穂ちゃん、あの人には寄って行かなくて正解だよ。」


萩原の話しを大人しく聞いている沙穂


「瑠夏は“お姉ちゃん”で萩原は“みぃちゃん”か…」


ハッと思い出して呟いた


「丈瑠君、どうした?」


「沙穂は気に入った人をニックネームで呼ぶんだよ。でも、何で瑠夏のことは…」


“お姉ちゃん”って呼ぶのだろうか?


「それは…沙穂ちゃんが瑠夏のことを気に入ってる証拠だと思うな」


……えっ?


「そうだよね、沙穂ちゃん?」


すると沙穂は小さく頷いた


それから萩原と他愛のない話しをして家に帰った
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