【完】優しい彼の温もりに包まれて
「ねぇ、どうしてあたしなんかに優しくするの?」


あたし、何もお返し出来てないのに…


「言ったろ?瑠夏が好きだからって。瑠夏の役に立ちたい」


…やっぱりズルい


あたしの心を見透かしてる


「それに寝てないんだろ?目が充血してるから。何かあった?」


バレないように頑張ったのにバレてる


てか、今まで誰も気付いてくれなかったのに…


どうして貴方は気付いてくれるの?

「だから何でもない」


あ~あ、また強がっちゃった

言ってしまったら何かが起きそうで怖い


「瑠夏って強がりだよな。もっと甘えれば良いのに…」


なんで貴方はあたしが言って欲しい言葉をスラスラ言っちゃうの?


あたしは言葉に詰まってしまった
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