【完】優しい彼の温もりに包まれて
「これって…リングだよね?それに洋服まで…」


「俺からのプレゼント。気に入ってくれるか分からないけど。沙穂の面倒も見てもらってばっかだしな」


「ありがと。嬉しい」


葉月高校は提出物には煩いが校則はそこまで厳しくない


だからネックレスやリングをつけてても何も言わないんだ


「なぁ…瑠夏。」


「ん…?何?」


「俺に出来ることって何?瑠夏は俺に何して欲しい?」


いきなりの質問に驚いている瑠夏


でも、聞いておきたかったんだ


しばらく俺の肩に頭を乗せ考えて出た答えは…


「一緒に居てくれればそれで良いよ?他は何もいらない」


もっと贅沢なこと言うかと思ってた


「本当にそれで良いのか?」


「うん。寂しいからさ。誰かに隣に居て欲しい。特に丈瑠は落ち着く」


そう言って貰えると嬉しい
< 293 / 764 >

この作品をシェア

pagetop