【完】優しい彼の温もりに包まれて
「お兄ちゃん、遅い!!」


迎えに行くと沙穗は既に荷物を抱えて座っていた


「丈瑠君、お疲れ様。沙穗ちゃん貴方が来るの楽しみにしてたわよ」


教えてくれたのは沙穗の担当の先生の柿山愛美(カキヤマアミ)さん


俺は沙穗を抱き上げる


「そうですか。ありがとうございます。沙穗、挨拶しな」


「先生、バイバイ」


小さな手を振り笑顔を振り撒く沙穗


「また明日ね」


愛美さんは沙穗の頭を撫でていた


俺はお辞儀をして保育園の門を出た


「楽しかったか?」


「うん。お絵描きして遊んだの」


「そっか…その絵を母さん達にも見せなきゃな」


沙穗は絵を描くのが大好きなんだ


「ただいま」


「お帰りなさい」


珍しく母さんが出迎えてくれた
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