【完】優しい彼の温もりに包まれて
「全く…。どうして瑠夏は私とお父さんに対する態度が違うのかしら…」


出たよ…。お母さんの愚痴


お父さんが居なくなると毎日のように愚痴り出す


「そんなの知らない。自分で考えれば?」


あたし達はお父さんが居なくなるとこんな喧嘩が始まる


あたしはぼやいてるお母さんを放って鞄の中に必要最低限の物を詰め込んだ


「さっさと鞄を持って車に乗りなさい。置いて行くわよ?」


家からバス停までの距離があるため送って貰う


「行ってらっしゃい」


しばらく時間が経つと普段通りに戻っているお母さん


さっきまで怒っていた面影は消えて笑顔で送り出している


だけど、あたしは返事をせずに車から出る


今は春なのに今日は寒い


そしてすぐに来たバスへと乗り込む
< 4 / 764 >

この作品をシェア

pagetop