【完】優しい彼の温もりに包まれて

瑠夏Side


“美貴がお前と話しがしたいって”


と言われた時、あの時の出来事が頭を過ぎった


丈瑠と捺稀はあたしを安心させるようにして病室を出た


病室には美貴ちゃんと二人


……正直、気まずい


シーンとなった雰囲気は嫌い


何を話せば良いんだろ？


しばらくの沈黙の後、美貴ちゃんがゆっくり話し出した


「ごめんなさい!!」


……えっ？


謝ってくれた？


「いきなりだとびっくりするよね…でも、ちゃんと反省してる」


そう言った美貴ちゃんは本当に反省してるようだった


「信じてくれるか分からないけど…本当はね、イジメる気なんてなかったの。だけど咲那から言われて…」


……だろうと思った


咲那のことだから味方を付けるとは思ってたんだよね