【完】優しい彼の温もりに包まれて
瑠夏Side


あの男の子は誰だったんだろう


名前を知りたかったのに教えてくれなかった


何故、あたしに優しくしてくれたの?


あたし男の子嫌いなのにあの人だけは違った


なんて考えながら教室へ行く


「瑠夏ぁ…大丈夫?」


教室に入ると心配してくれる捺稀の姿が目に入った


「大丈夫。寝たら少しは落ち着いた」


「そっかぁ。良かった」


周りは賑やかすぎて正直、また具合悪くなりそうだけどね…


あたし賑やかすぎるのは嫌い


具合悪くなるから…


捺稀はあたしが居ない間にあった授業のノートを貸してくれた


1年の時は仲良い人がクラスにいなくて美春にコピーしたヤツを貰ってたっけ?


捺稀が居ることで少しは友達に頼んでも良いのかな?
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